俺は何故、お洋服を作るのか

こんばんは彫だいです!
最近はいろんなアパレル関係、その他事業の経営者の方と話す機会が多く。

 

本当に勉強する事ばかりです。

 

今日も渋谷某所で製作のミーティングをして
そのままクラシックに帰り

 

てつろー、サイトーに製作についてのミーティングをして、

てつろーと話をしながら帰ってきたのですが。

 

ふと

 

これは伝えなきゃならない事だなと思い
ブログを書いております。

 

そしてタイトルの【俺は何故、洋服を作るのか】

 

この事柄について書いていこうと思います。

 

まずお洋服をなぜ作っているのか
と言う点ですが

 

好きこそモノの上手なれ

 

この一言に集約されていて

 

僕はお洋服が大好きです。

 

だからおよそ35年間、お洋服を買い続け
着続け、そして失敗と成功を身をもって味わって来ました。

 

✴成功から先に言うと

 

自分にぴったりのスタイルが出来たとき。

 

✴失敗とは

 

自分には似合わなかったとき

 

わかりやすくこの例えになりますが。

 

大切なのは失敗から学ぶこと。
コレは僕の中で一番大切なモノになっております。

 

なぜ、似合わなかったのか?

 

このことを真摯に考えられる時は

 

自分で稼いだお金を使って

 

❶サイズ感が合わない(スペックを理解していない)
❷シルエットがよくない(自分の体型の理解がない)
❸身の丈に合っていない(ライフスタイルとの乖離)
❹カルチャーに対する知識がない(洋服に対する物語が無い)

 

大きく分けると(初心者さんに向けて)
この4つになってくると思います。

 

大切なところは

 

僕が人生の時間を削って
手にしたお金を使い
ファッションを学び(楽し)んだ
その中で得たモノを皆さんに
まずお伝えしていこうと思います。

 

ここを全部話すと
とんでもない長い文章になってしまうので。

 

重要な事だけを【俺は何をしたいのか】
買いていきます。

 

❶-❷については
有識者(例えばうちのスタッフに)
来店時、もしくは公式LINEにてご相談頂ければ
解決する問題なので割愛致します。

 

❸については簡単に
生活に困るほど(食住)に対して
影響を及ぼさない範囲。
コレを意識すれば解決します。

 

大切な事は❹に集約されてると思っていて

 

❹のカルチャーが合っていない
(物語が無い。知らない)
まずこちらを話していきたいと思います。

 

カルチャーとは読んで字の如く
【文化】という事ですが
もちろんお洋服にも文化を紡いできた物語があります。

 

自分が何を着ているのか

 

それが分かれば、一つのアイテムに対して
愛着が湧くのは想像に容易いですが。

 

僕の場合(僕が作る場合)
自分の人生の中で過ごして来た環境

 

コレが最重要ポイントとなります。
(ここから少し僕の昔話にお付き合いください)

 

物心がついてから親父の影響で
1950-1960年代のカルチャーの中で過ごし
(エルビスプレスリー、ジェームスディーン等)

 

それが僕のファッションの礎になっていると思います。

 

初めて自分から欲しくて買ったTシャツは
今でも覚えています。
バドワイザーのミックスグレーの
リンガーTシャツ

 

子供ながらにアメリカ文化の中にある
ダイナーでカッコいいアメリカ人が乾杯をしている
シーンを見て育った僕らしいセレクトだなと
30年以上経った今でも思います。

 

そのままロックンロールに夢中になり
ロカビリー、パンクのファッションにハマり。

 

高校生になる前には今でいう【アメカジ】
古着に夢中。

 

その後2Pac、スヌープドックの音楽
ヒップホップの衝撃を受け
LAギャングのスタイルにハマり。

 

モテる為にトレンドを追いかけ始め
ポールスミスやグッチなどのキレイめなスタイルになり。

 

20代になり

 

昔でいう【レプリカジーンズブランド】に戻り
フルカウント、スカルジーンズ、ドライボーンズ
などの国産のアメカジスタイルに戻るのですが

 

そこでスカルジーンズを選んだのは
アメリカントラディショナルのタトゥーの影響で
(その当時セーラージェリーデザインのTシャツがあったため)

 

ドライボーンズを選んだのはロカビリーカルチャーの影響。

 

フルカウントを選んだのはダントツの着心地の良さ。

 

まずココで僕の幼少期から中学生までの伏線回収に繋がっていきます。

 

そこでまた飽きた彫だい青年は

 

ジョンガリアーノやD&G、Dスクエアードなどの
インポートブランドのデザイン性を楽しみながら

 

マスターマインド、ロエン、ロアーなどの
国産デザイナーブランドを着てみて

 

しかし、選ぶものは
どうしてもデニムやコットン生地の
アメカジライクなものを選んでいる事に気づき。

 

結果、楽なモノがいいじゃない。

 

この気づきを経て

 

友人と音楽の影響もあり
ディッキーズの874にTシャツ、パーカーと言う
西海岸のミクスチャーファッションに変更していく。

 

LAギャングスタイルの時にディッキーズや
オーバーサイズのTシャツ等の経験がここで戻り。

 

なんて楽なんだろう。

 

しかも流行り廃りもない
王道ストリートスタイルじゃん
(ここがClassic clothingの初期のスタイルに繋がる)

 

そこから
ワークパンツorジーンズ
夏はTシャツ、冬はフーディー
靴はバンズと言う基本的なスタイルが出来上がって。

 

そこに追加するのは
ジージャンにドリズラージャケット
オープンカラーシャツにファラオジャケット
ポストマンシューズにエンジニアブーツ。
キャスケットにハット

 

僕が通ってきたファッションアイテムの中で

 

【カッコいいけど楽ちん】

 

だったアイテムを追加して
僕自身のスタイルが出来て来たわけです。

 

その後、30代になり
【少し大人にならなきゃな】
と模索していた時

 

幸田氏がプロデュースしていた頃の
グラットハンドに出会い

 

ギャングスタービルに夢中になり
1940-50年代の不良なファッションカルチャーに
夢中になり。

 

40代で
グルービンハイのよりピンポイントな
40-50年代のアメリカンファッションカルチャーを知り。

 

その中で改めて【大切なモノ】を理解しました。

 

それはフルカウントの11.5oz
スーパースムースデニムに出会い

 

【着ていて楽な事、着心地がいい事】
そして着れば着るほどカッコ良くなっていく事。

 

僕の今の洋服に対して、一番大切な事が
ここで理解し、集約されたわけです。

 

どれだけカッコ良くても
スリーピースに革靴は楽ではない。

 

忙しく、時間がないこの現代社会の中で

 

どうすれば
【ストレスなくオシャレが出来るのか】

 

コレの問題に気づいてから
僕の【作りたいモノ】がどうしたら出来るのか

 

それで生まれたモノが
Classic clothing OGの
今のラインナップになるわけです。

 

話が長くなりましたが

 

❹に対しては
僕のファッション人生を通しての取捨選択をする事により、済ませてあります。

 

という結果、報告なのですが苦笑

 

コレを読んでくれた皆さんは
すでにうちのお洋服の成り立ちを知った
と言う事になるので

 

❹もクリアした事になるのかなと。

 

例えばネタバラシをすると

 

イージーワークパンツは1980年代の
ディッキーズの874をベースに
僕が嫌だなと思ったパーツを全て改善してあり。

 

ストリートでもクラシックでも行けるように制作してあります。

 

シャツジャケットやシャツについては
1950年代のタウンクラフトの
オープンカラーシャツをベースにしていて
コレもまた現代でも廃れる事なく定番のアイテム。

 

それを僕の理想のサイジングに落とし込み
セットアップとして着れるように。

 

その他のTシャツ、パーカーなどの
アイテムとの組み合わせも容易な用に。

 

あなたたち一人一人のスタイルに合わせて
トッピングのようにミックスカルチャーのスタイルに
合わせられる用に。

 

最重要ポイントとしては

 

【コレだけ着ておけば大丈夫】と
僕の太鼓判を押せるモノを作りたい。

 

コレが僕の原動力になっているわけです。

 

それプラスで現在進行形で作っている
定番アイテムは

 

僕のずっと大好きなジェームスディーンが
着用していた

 

1950年代のマクレガーのジャケットや

 

アメリカングラフティーの世界観から
ファラオジャケットなどのアウター類。

 

そして何よりも1番の拘りが
肌に一番密着率の高い
最も切る頻度の高い

 

【無地のTシャツ】
になるわけです。

 

コレが好きこそモノの上手なれで。

 

ファッションやカルチャーに本気で
何千万円もかけて来た僕だからこそ。

 

僕の正解がわかる。

 

それを具現化して、カッコよく
なおかつ簡単で着心地が良く。

 

アイテムのバックボーンを語れる
そんな楽しいモノを作りたい。

 

ファッションは大変でお金がかかる。
だからそんな余裕はないと言う現代で

 

【ファッションを諦めてしまった】人たちに

 

買いやすく、簡単にオシャレが出来る。

 

そうする事によって
毎日の生活に彩りが出て

 

人間としての魅力がアップできる。

 

そんなお洋服を作り。

 

1人でも多くの人たちに
人に褒められたり
満足出来る時間を増やしていきたい。

 

それが僕のやりたい事なんだな。

 

と改めて書きながら思いました。

 

ここまで書いてなんですが

 

完全僕の長い独り言でした笑

 

僕の人生を変えてくれたものは
【タトゥーとファッション】

 

タトゥーでは沢山の人たちに伝え切る事は
出来ないけど

 

ファッションはより多くの人に伝えることが出来る。

 

そして1人でも多くの人達に
クラシックのお洋服に出会えてよかったと

 

人生が少しでも楽しくなったと

 

思ってもらえる事が僕の願いで

 

その為に毎日を走っております!

 

長々と読んでくれてありがとう!!

 

コレからも毎日成長し続けて
もっと良いモノを作り続けるから
楽しみにしていてくださいね!!!

 

彫だい 鈴木大輔